食品として食べられたタンパク質は胃や腸の消化酵素によって分解され、アミノ酸になります。アミノ酸は肝臓に貯蔵されたり小腸から血液に溶け込んだりします。血液に溶け込んだアミノ酸は身体の様々な部分に届けられ、ビタミンなどと結合して、再びその部分に必要なたんぱく質に合成されます。
アミノ酸の種類
アミノ酸は約20種類確認されており、必須アミノ酸と非必須アミノ酸に分かれます。また、合成後修飾アミノ酸、遊離アミノ酸などもあります。
①必須アミノ酸
体内で合成することができないので必ず食品から摂取ししなければならないアミノ酸
BCAA(イソロイシン 、 ロイシン 、 バリン) 、 ヒスチジン 、 リジン(リシン) 、 メチオニン 、 フェニルアラニン 、 スレオニン(トレオニン) 、 トリプトファン
②非必須アミノ酸
体内合成できるアミノ酸で必ずしも食品から摂る必要のないアミノ酸
アスパラギン 、 アスパラギン酸 、 アラニン 、 (アルギニン) 、 (システイン)・シスチン 、 グルタミン 、 グルタミン酸 、 グリシン 、 プロリン 、 セリン 、 (チロシン)
非必須アミノ酸の多くは体内合成のときにグルタミン酸が必要になるため、グルタミン酸が不足しているときには食品から摂取する必要があります。
③準必須アミノ酸
・アルギニン:乳幼児では合成量が少ないため準必須アミノ酸という見方もあります。
・システイン:必須アミノ酸のメチオニンから合成されるので準必須アミノ酸と考えられています。
・チロシン:必須アミノ酸のフェニルアラニンから合成されるため準必須アミノ酸に分類されます。
④合成後修飾アミノ酸
ヒドロキシプロリン:コラーゲン固有のアミノ酸
⑤遊離アミノ酸
オルニチン:アルギニンの分解によって生成されるアミノ酸で成長ホルモンの誘導体
シトルリン:疲労回復効果で注目されているアミノ酸
GABA:抑制系の神経伝達物質
タウリン:肝機能促進、疲労回復などの効果があるとされます。
テアニン:ドーパミンやセロトニンの濃度を変化させ、血圧降下作用や脳神経細胞保護作用に加え記憶力や集中力を高める効果があります。
アミノ酸の作用 ① エネルギー代謝に関わるアミノ酸
バリン・ロイシン・イソロイシン筋肉でエネルギー代謝に関わります。
②成長ホルモンの分泌を促す
アルギニン
③肌の角質層に含まれるNMF(天然保湿因子)を構成する
シトルリン、セリン、アルギニン、オルニチン
④神経伝達物質
アスパラギン酸、グルタミン酸、γ-アミノ酪酸、グリシン
⑤神経伝達物質の原料になる
・フェニルアラニン、チロシンから合成される神経伝達物質
ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン、オクトパミン、チラミン、フェネチルアミン、フェニルエタノールアミン
・トリプトファンより合成される神経伝達物質
セロトニン、メラトニン、
・ヒスチジンより合成される神経伝達物質
ヒスタミン
・脂肪のエネルギー代謝のサポートをするアミノ酸
リシン・プロリン・アラニン・メチオニン・アルギニン
・免疫力に関わるアミノ酸
アルギニン・グルタミン
アミノ酸はそれぞれが役割を持っています。そのため、多くの種類のアミノ酸を摂取しなければなりません。タンパク質が多い食品を幅広く食べることで多くの種類のアミノ酸を取ることができます。


