ナイアシンはニコチン酸とニコチン酸アミドの総称です。
水溶性で熱に強いビタミンです。
肝臓でトリプトファンから合成されます。

ナイアシンの性質

水溶性で熱に強いので高温調理をしても壊れません。食品からとることもできますが体内で生成することもできます。ただし、水溶性なので煮汁やゆで汁に溶けだしてしまいます。汁を残さずに食べることが大切です。

ナイアシンが不足すると、うつ症状、幻覚症状、イライラ、不安などの神経障害、口内炎、舌炎などの皮膚障害、下痢などの胃腸障害などがおきます。これらの症状が総合的に表れるのがペラグラです。それぞれの症状は命にかかわるほどではありませんが、ペラグラにまで進行してしまうと早急に治療が必要です。

ナイアシン不足でうつ症状が起きるメカニズム
ナイアシンの体内合成には大量のトリプトファンが使われます。トリプトファンはセロトニンの材料にもなるアミノ酸です。もしナイアシンが不足しているとトリプトファンがナイアシン合成に優先的に使われてしまいます。すると、セロトニンの合成がおろそかになってしまうのです。

ナイアシン不足はセロトニン不足を引き起こす要因です。セロトニン不足はうつ病や統合失調症の原因の一つだといわれています。アルコールなどの依存症もセロトニン不足ではないかと考えられています。

ナイアシン不足が起きる原因
ナイアシンは様々な食品に含まれ、また体内でも合成されるので日本人が一般的な生活をしていれば欠乏することはありません。ナイアシンが不足している場合は全体的な栄養失調を疑います。

・抗結核剤を使用するとナイアシン欠乏リスクが高くなります。また、先天性の代謝異常の場合にも欠乏します。

・アルコールを分解するときにナイアシンを大量に消費します。そのため飲酒量が多い人はナイアシン不足のリスクが高くなります。

ナイアシンの吸収過程
動物性の食品ではニコチンアミドとして、植物性の食品の中ではニコチン酸として存在します。両方とも小腸で吸収されます。

ナイアシンの体内生成
ナイアシンは、肝臓で生成されます。材料になるのは必須アミノ酸であるトリプトファンです。ナイアシン1を作るのにトリプトファンが60必要です。

ナイアシンの働き

糖質・脂質・タンパク質がエネルギーに転換されるときに働きます。ナイアシンが働かなければエネルギー転換できません。とても重要な役割を果たしているのです。循環系、消化系、神経系、皮膚など体中に影響を及ぼしています。ナイアシンが全身で働く内容は500か所以上といわれています。

血管拡張作用
ナイアシンには血管拡張作用があります。血流をよくするので冷え性や肩こりなどを予防します。また、血流が悪いために起こる心筋梗塞や脳梗塞の予防にもつながります。一方で、ナイアシンを大量に摂ると顔が赤くなったり、火照ったり、汗をかいたりするホットフラッシュの症状を起こすことがあります。

アルコール分解
お酒を飲むと体内にアルコールが入り、アルコールが分解されるとアセトアルデヒドという毒物が発声します。このアセトアルデヒドを分解する時にナイアシンが必要です。

お酒を飲むときには二日酔い防止のためにナイアシンを含む肴を選びましょう。また二日酔いになってしまったときにもナイアシンがアセトアルデヒドを分解して早く回復させてくれます。

ナイアシンを多く含む食品

たらこ、まぐろ、カツオ、豚レバー、ピーナッツ、エリンギなどに含まれています。まぐろやカツオはナイアシンと一緒にトリプトファンも含まれています。

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