低血糖で心や気分が落ち込む?
①低血糖で気分が落ち込むメカニズム
血糖値が低くなると、血糖値を上げるためのホルモンが大量に分泌されます。血糖値の低下は命にかかわるからです。その中にはアドレナリンやノルアドレナリンがあります。これらの物質は身体や気分を緊張させる神経伝達物質でもあります。そのため、筋肉が固くなり、心臓の鼓動や呼吸が早くなります。神経は緊張でイライラして怒りっぽくなります。
アドレナリンやノルアドレナリンは過剰に分泌されると、その後枯渇します。すると、活力をなくしうつ状態に陥ってしまいます。低血糖状態に陥ると最初は緊張してやがてはイライラし、ついにはうつ状態に陥ります。この状態がもっと悪化すると意識を消失し気絶状態になります。低血糖症状はは不安障害や不安神経症の発作とよく似ているので自己判断で勘違いする人もあります。
②夜間低血糖
文字通り夜間に血糖値が下がる症状です。歯ぎしりをしたり怖い夢を見る、寝汗を書くといったときには夜間低血糖の可能性があります。夕食が少なすぎたり、いつもより遅くまで活動する、お酒を飲むなどがや夜間低血糖の誘因になります。判断するには夜間の血糖値を計らなければなりません。
③無自覚性低血糖
低血糖状態になると、ドキドキしたリめまいがしたり怒りっぽくなったりするような典型的な症状があります。ところがそのような症状が現れず低血糖に気付かないまま意識障害を起こしたり昏睡状態に陥ってしまうことがあります。このような低血糖を無自覚性低血糖と言います。頻繁に低血糖症状を起こしていると体が低血糖状態に慣れてしまいます。そのため血糖値を上げるためのアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されません。すると体調や気分に変化を感じないまま、どんどん低血糖が進行してしまうのです。夜間低血糖がある人は特に注意が必要です。
低血糖の原因
①栄養摂取不足
摂食障害や消化器の病気などで十分な食事ができなかったり、食べても十分消化されなかったりすると低栄養に陥ります。またダイエットなどの食事制限も低栄養の原因になります。アルコール依存症も食事量の減少につながります。
②血糖降下薬の影響
糖尿病の治療薬は血糖値を下げる働きがあります。飲み過ぎたり飲む時間を間違えたりすると血糖値が下がりすぎることがあります。
③インスリン分泌の異常
食後は血糖値があがるので、これをさげるためにすい臓からインスリンが分泌されます。ところがインスリンの過剰分泌で血糖値が下がりすぎることがあります。特に血糖値スパイクが起きると低血糖になりやすくなります。
低血糖発作の応急処置
➀ブドウ糖
血糖値を回復させる王道の方法はブドウ糖を摂取することです。病気などで低血糖発作を起こす可能性のある人はブドウ糖を携帯して外出しましょう。ブドウ糖はドラッグストアーなどで買うことができます。ゼリー状やタブレットなどがおすすめです。一回量は10g程度が目安になります。
②甘味料入りゼリー飲料や缶ジュース
ゼロカロリーや人工甘味料ではなく、糖分を含むゼリー系の飲料は糖の吸収が早いので低血糖状態をすみやかに緩和してくれます。
③ジュース、ゼリー系ジュース、スポーツ飲料など
コンビニなどで売られているジュースやスポーツ飲料は低血糖発作を一時的に回復させるのに効果的です。
④タブレット状ラムネ
ジュースやスポーツドリンクなどは重いので持ち歩けないときにはラムネ菓子がおすすめです。一般的に雨やチョコレートなどがいいといわれていますが、それよりもラムネ菓子の方が早く溶け糖分の吸収が早くなります。

